喫煙

 喫煙(タバコを吸うこと)が、身体に悪い、ということは誰もが周知の通りです。がしかし、その身体を特に使っているスポーツ選手でも喫煙している人が多いのも事実です。スポーツをおこなうことは身体を動かしておこなっているのですから、身体はスポーツの基礎でありとても大切なものなのですが、やはり喫煙をしているスポーツ選手はその認識が低いのでしょう・・。身体をあまり使わないで頭を使う仕事をしている人はその業務にはあまり影響を与えないでしょうが・・。
 喫煙をしてスポーツをしている人は、必ず、禁煙したい、と口では言います。がなかなか辞めないのは、喫煙をしていてもスポーツにマイナスに影響しているといったことの、体感がないからでしょう。それはスグに体感出来るものであれば皆誰もが喫煙をしないでしょう。体感しないからと身体にマイナスな影響など大して与えていないと思うのは大きな間違えであり、その感じない程度のものでも、これだけ世界の医学会で喫煙は身体に悪いと説いて発表しているのですから、身体に大きなマイナス影響を与えてしまっていることを認識してほしいものです。スポーツは、その少しの差が(目に見えないような)結果に大きな影響を与えます。なので、誰もが人よりも、多くの練習を、より良い練習方法を、より良いトレーニング方法を、等などを求めて実施しているのです。それらは、目に見えない少しの差を人より上に行こうと努力しているするわけです。ということは、喫煙の身体のマイナスの影響がこれだけ医学会で認識されているのに、その差を認識しないで喫煙をするといことは元の木阿弥(もくあみ)でしょう。。
 スポーツへのマイナスでの喫煙は、どちらかというと肺への影響により、持久力が下がる。なので、持久力系のスポーツ以外関係が無いと思っている方も多いのではないでしょうか。もちろん肺への影響は最もで、その結果、健康といった大きな概念で捉えれると、肺がんの大きな要因となります。そしてさらに健康的には、喉頭がん・食道がん、動脈硬化促進・脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、受動喫煙の害(喫煙者の周りの方への害)などがあります。これらのことを防ぐ可能性を高くするためにも喫煙をよろしくありません。
 が、ここで唱えることは、別の角度から喫煙はスポーツによくない。マイナスであることを述べます。
 スポーツ選手は、必ず身体を痛めます(ケガや違和感)。そのケガの種類は様々ありますが。特に、「靭帯」「腱」「軟骨」「骨」のケガも多いものです。痛めてしまったからしょうがない。ではスポーツ選手は務まりません。少しでもそのケガを防ぐことが出来るならば起こらないようにするべきであり、その方法があるのであれば、誰もがそうするでしょう。人間の身体は、約60%が水分です。それを除いた約半分が「たんぱく質」で出来ています(一般スポーツ選手で約60%、筋肉が多いスポーツ選手で約70%、筋肉がなさそうな女性スポーツ選手で50%くらい)。筋肉は水分を除くと約80%がたんぱく質で出来ています。「コラーゲン」というのは、そのたんぱく質の一種で同じものです。口から摂取したたんぱく質が(その後アミノ酸となり)、たんぱく質としてや、コラーゲンになったりして身体各部位を構成します。ここで認識してほしいことは、ケガがおきやすい「靭帯」「腱」は水分を除くと約80%はコラーゲンで構成されています。「軟骨」も主構成物質はコラーゲンです。「骨」も構成はカルシウム、というのが頭に浮かぶ定番ですが実は骨の主構築成分はコラーゲンなのです(コラーゲンが幹で、その周りにカルシウムが付着している)。そのコラーゲン自体が弱いものなのか、しっかりしているものなのかの差は、そこを痛めやすいかケガをすやすいかに大きな影響要素となります。口から食べたタンパク質がアミノ酸として血中に流れ、その後に筋肉のたんぱく質になったり、靭帯・腱などのコラーゲンとなったりするわけですが、(少し難しくなりますが・)その身体構成物質になるためには必ず、酵素や補酵素が必要でそれらがたくさんしっかりと体内に無いと、どんなにたんぱく質を摂取しても(このたんぱく質の量を正しく摂取している人も多くなのですが・・)、靭帯や腱などにはならないのです。ということは靭帯や腱は弱まることになります。そこでやはり「栄養」とはとても重要なもと、となるのですが、この場は栄養の摂取を述べたいのではないので、それは別記として、何がこの場で伝えたいかというと、アミノ酸がコラーゲンに変換される際に必ず要するもの(補酵素)が「ビタミンC」なのです。ビタミンCもスポーツ選手や健康にとって必要である、といった認識程度は誰もが持っているのですが、靭帯や腱などのケガにそこまで影響するとは考えたことはないでしょう。よってビタミンCを摂取してください。ではまた栄養の話しになってしまいますね。
 が、ここではビタミンCを口から摂ってくださいというだけではなく、「喫煙1本につき、体内のビタミンCが25~30mg消耗されてしまう(使われてしまう)」といことを認識してほしいのです。もともと、たんぱく質をスポーツ選手として必要規定量を摂取しているか(毎日に体重1kgあたり1.5~2グラムの摂取が必要)、ビタミンCを毎日1000mg以上摂取しているか(厚生労働省は100mgと発表していますがこれはスポーツ選手ではなく一般人に対して)などの意識と実行が必要なのですが、それをしていても、またはしていなくても、喫煙をすると、1本吸うごとに25mgが無くなって消えてしまうのです。これはイコール、喫煙によって喫煙者は「自ら、靭帯や腱または骨を弱くしているのです」。スポーツ選手が自ら、ケガをしやすい身体にする必要がどこにあるのか。あるはずがありません。その一時のタバコを吸うといった快楽が、スポーツ選手が最も嫌うケガを誘発させる確率を高くさせているのです。これは大きく認識してほしいことです。タバコを1本1本吸うごとに、身体のケガを自ら起こすように仕向けている、ことになるのです。
 自分のことだから、と身体がどうなろうが他人には関係が無い、なんてことはないはずです。スポーツ選手がスポーツを出来るには、多くの方のお世話になっているはずです。親、家族、監督、先生、コーチ、マネージャー、後援会、団体、ほか。ケガはスポーツ選手にとって大きなマイナスです。そのマイナスの確立を低くする意味でも、喫煙はとてもとてもマイナスなのです。スポーツ選手としての寿命にも大きく大きく影響します。ほとんどのスポーツ選手は身体の不調により引退となるのですから。

 「スポーツをしている人の喫煙行為はスゴク凄くマイナスになることです・・!」

               リンク→ NPO日本禁煙学会

               リンク→ 日本禁煙推進医師歯科医師連盟

 また、身体管理の専門家である「トレーナー」が喫煙していることはモッテノホカですしょう。。喫煙をしているトレーナーの知識や技術は信用はできないといってもよいでしょう・・(とは言い過ぎでもないと思います)。ほんとうに身体のことについて勉強しているトレーナーならば、喫煙がどれだけ身体に害があるのかが十分に認識するはずなので自ら喫煙をするという行動をするはずがないからです。喫煙しているということは上記の選手と同じで一般人的な知識くらいしかないのでしょう(ということは身体について様々勉強を真剣にしていないことになります)。 ほんとうに選手に身体に良いことを伝達する能力を保有しているならば、喫煙の害の知識は基礎の基礎のこととなるでしょうから・・

 タバコの害はもちろん上記したように靭帯などだけの問題ではありません。多くの疾病の確立を大きく増します。自分が病気になれば困るのは自分だけではなく家族・親族です。父親が病気になればたいへん困るのはその子供や妻です。

世界識「世界中の喫煙者の80%以上は、発展途上国の国民」です

          (↑この言葉はどのような意味を語っているのか・・わかりますか?)

 と、に・・「肌(皮膚)」も約70~80%がコラーゲンです。もうお分かりですね。喫煙は肌がどんどん汚くなります。キレイにしようと、どんなに良い化粧品を使っても、身体の中身でコラーゲンが出来にくいわけですから無理なのです・・