ストレングス&コンディショニングの目的
◎ 競技力向上
ストレングス&コンディショニングの内容
● フリーウェイトを中心とした筋力トレーニング
● プライオメトリックスなどのパワートレーニング
● スピードトレーニング
● アジリティ、バランス系トレーニング
● 柔軟性エクササイズ
● 他
などを組み合わせて実施する
ストレングスとは
「筋力」を意味する。筋力をトレーニングすることは、すべての体力トレーニングの基礎になる。
<ストレングス・トレーニング>とは、主に屋内のウエイトトレーニングルーム(またはストレングス&コンディショニングルーム内)で、マシン、フリーウエイト、自体重、その他の用具(ラバーなど)を用いて、筋力(筋肥大、筋持久力も含む)を高めるためにレジスタンストレーニングをすることである。
コンディショニングとは
(NSCAで定める定義。一般論とは違う場合もある)
スポーツのパフォーマンスを最大限に高めるために、競技パフォーマンスに関連する全ての要素をトレーニングし、身体的な準備を整えていくこと。
<コンディショニング・トレーニング>とは、主に屋外で、筋力以外の体力要素(柔軟性、心肺持久力、パワー、アジリティ(敏捷性)、スピード、バランス、ファンクショナル(全身の協応性)など)を高めるために行う様々なトレーニングをさす。
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人間の全ての動きは(スポーツも日常生活も)、筋肉の力によって、骨を動かすことによっておきている。よって、「筋力」は人が動くことのベースである。
時に激しく、時に繊細に、正確の動きを要求されるスポーツはさらに、筋力なくしてありえない。
よって、行動体力要素の筋力をストレングストレーニングで十分に高め、それを基盤として、その他の行動体力要素をコンディショニングトレーニングにより高め、総合的に体力が高める。
ストレングストレもコンディショニングトレどちらもとても重要である。
そのどちらかに偏ったトレーニングは偏った身体能力となる。
しかし、競技スポーツの種目やポジションによって、必要とする体力要素は当然異なる。ストレングストレとコンディショニングトレをどのような割合が必要なのか、また、ストレングストレだけの内容をとっても様々種々異なり、それはコンディショニングトレの内容も同じである。
競技スポーツの種目やポジションによって、それらを的確に考慮してトレーニングメニューを作れるかどうかが、まずはトレーナー(ストレングス&コンディショニングコーチ等)の能力である。
そしてまた・・、一概には言えないのだが一概に述べるなら、体重があった方が優位とされる競技スポーツ(重い身体が有利。体重別階級が無いもの)以外のほとんどのスポーツは、ストレングスは「そこまで」必要が無い。
※「そこまで」とは、筋肥大や筋力向上を求めたストレングストレーニングをガンガンと継続すること。これをやると一時的には(トレーング導入後1~2年くらい)パワーが向上することにより、結果、競技結果も上がる場合が多い。が、その後必ずといってよいほど、競技力が落ちる。それは、競技結果が落ちることと、ケガをすることによって競技能力が落ちることの2つである。そのどちらもそのようになる原因として、関節可動域がおちる、筋肉の柔軟性がおちる、体重の増加(無駄な重さにより機敏な動きが出来にくくなる。特に上半身の重さ。下肢のケガにも繋がる)、からである。
また、トレーナー(ストレングス&コンディショニングコーチ等)の能力は、最高の的確なトレーニングメニュー(プログラム)を作ることだけではない。それを的確にチームに選手に「指導する能力」が必要である。プログラムよりもその現場での指導力が重要である。
さらには、一生懸命指導してもチームや選手に伝わり浸透しなければ意味がない。
そして、最後に結果が出なくては意味が無い。